今日(6日)午前0時半ごろからNEXCO中日本管轄エリアで、ETCのシステム障害が発生しています。夕方の時点では復旧していません。
ETCシステムが普及してから20年ほどが経過しています。大規模なトラブルは、過去に1度も発生していなかったそうです。このため、対応が後手後手に回っている印象です。現状ではETC障害が発生している料金所はスルーして、後で利用者が精算するように、と案内されています。そんなこと、できるのかな?

金融機関や交通機関などでの情報システム障害はしばしば発生しています。
昨年のWindowsのシステム障害は全世界に影響を与えて、直接の損害だけでも2兆円を超えているそうです。
日本における過去の情報システム障害で被害金額が大きかったものには、2020年の東京証券取引所のトラブルがあります。この他、みずほ銀行などメガバンク、ゆうちょ銀行、全銀システムなど金融系のトラブルはたくさんありました。
交通系では、航空管制システム、JALなど航空会社の発券システム、Suicaの大規模障害などが記憶されます。商業系では、マクドナルド、KADOKAWA、セブンイレブンなども大きな話題になりました。官公庁でも、自治体の通信障害、警察の免許交付、コロナの患者登録システム障害など、きりがありません。
要するに、システム障害を完全に排除することは不可能だということです。どこで、どんな障害が発生するかは予測できませんし、いつまで続くのかも当事者ですら知りません。
システム事業者には、予防対策を万全にして再発させないように指示とか命令が下されます。しかし、システム障害は繰り返し起こっていますし、これからも起こり続けると思います。
システム障害に遭遇した場合に、自らの事業に回復できないほどの損失がかかることがないようにしておくことは大事です。
システムに頼り切らず、ときにはマニュアルというかアナログでも対処できるようにしておきたいものです。何も起こっていないのにアナログ作業をするのは大いにムダですが、デジタルやらAIに頼り切らず、物事の理屈を知っておくことは大事ということです。