化石燃料は永遠に枯渇しない?そんなわけはない

化石燃料を掘りつくすことは実際にはないよね?って質問されました。答えはYesですが・・

 

トランプ大統領が、「drill baby drill(掘って掘って掘りまくれ)」と煽動しています。化石子量は有限の資源ですから、掘って掘って掘りまくると枯渇するのは自明です。

IEA(国際エネルギー機関)は石油と天然ガスの可採年数を約50年、石炭を約130年と推定しています。しかし、皆さんご存知のように可採年数は長年ほぼ同じで変わりません。

 

油田採掘
油田採掘

可採年数は、現時点の確認可採埋蔵量を年間生産量で割った年数です。

つまり、未確認の可採埋蔵量がでてくると可採年数は延びます。また、現時点では採掘できない資源が可採に変わることもあります。

 

今から20年ほど前に、地層内にある半固体状で流動していないシェールオイルを採掘する技術が産まれました。いわゆるシェール革命です。世界のエネルギー事情は大きく転換しました。

今後も未確認の資源や新たな採掘技術の開発は続くと予想されますから、化石燃料は枯渇することはありえない!と言っていいでしょうか?

 

可採年数の計算では可採埋蔵量を年間生産量で割るので、年間生産量にも注目しましょう。

年間生産量はコロナ禍の2020年を底にして、年間2%程度の増加をしています。

「掘って掘って掘りまくれ」の先は、「燃やせ燃やせ燃やせまくれ」になります。増加率がたった2%か、と思ってはいけません。毎年2%ずつ増えると50年後には化石燃料の年間生産量(つまり使用量)は2.7倍になります。エネルギー由来の温室効果ガスがどんどん大気中に溜まっていきます。

 

掘って掘って掘りまくっていると、何年か後には、掘りやすいところは掘りつくします。そこで、掘りにくいところから、無理して掘ります。すると、採掘に随伴して大気中に流出する温室効果ガスの量がどんどん増えます。地球温暖化は急加速していきます。

 

地球温暖化対策を含めて、採掘のコストはどんどん膨れ上がりますから、化石燃料を掘ることが採算に合わなくなります。このときをもって、化石燃料を掘りつくしたということもできるでしょう。

 

但し、そんな世界を誰も経験したくはありません。現在の世界の指導者の多くは、みんな高齢(アメリカ78歳、ロシア72歳。中国71歳、日本68歳)です。自分は辛い経験をしないで済みそうです。日本を筆頭にして、世界のリーダーが若返ることが必要だと強く思います。