「令和の米騒動」と言っている専門家でも、少々誤解している人がおりそうです。
日本の農家が生産している米は年間約700万トンですが、この重量は玄米です。正確にいうと、ふるい目1.70㎜以上の玄米です。1.70㎜より小さいものは主食用米にならずくず米とされます。
これに対して、ワイドショーでスーパーでの価格が5キロで4千円とか報道されている米は上白米です。玄米を上白米にすると、重量では10%くらい減ります。減った分が米ぬかです。
少し戻って、米生産量700万トンはふるい目1.70㎜で分けていましたが、スーパーで販売される米は1.90㎜とかもっと大きい目で分けています。日本の消費者は厳しいので、こうします。1.70㎜から1.90㎜までの米はくず米になります。
精米度合いでも収率が異なりますが、今は無洗米も人気です。無洗米になると肌ぬかまでそぎ落としますから収率はもっと下がります。要するに、米の重量は流通過程で異なるということです。
私たちは、道路わきのコイン精米機を使って、上白米ではなく、7ぶとか5ぶとかのぶつき米にします。それでもぬかは結構でます。ちなみに、コイン精米ではぬかは自由にお持ち帰りくださいとなっているので、いつの間にかなくなります。野菜の肥料などに使われます。
テレビのインタビューで、「スーパーで米の値段が高くて買えないから外食します」と答えていた女性がいました。スーパーの米と外食(ファミレスやファーストフード店の場合)の米は違うものです。外食産業で使われる多収性米は都会のスーパーで売られるブランド米とは異なります。外食のお米が好みであれば、安価に購入できます。
米の価格は農業者ではなく、買い手が決めている部分が大きいと感じます。買い手の意向に流通が応えるかたちです。
食料安全保障について懸念するようなコメンテーターもおられますが、カロリー基準で言えばあまり心配しなくてもよいでしょう。需要が増えれば米の増産は可能ですし、排除しているカロリーを摂取すれば足りそうです。※米もぬかも重量当たりのカロリーはほぼ同じです。