「はしかみたいなもの」は全くの死語です

ちょっとビックリしたニュースです。

「宇部の男女2人 はしかに感染 県内での確認7年ぶり」(NHK山口)

 

以前は「はしかにかかったみたいなもの」という慣用句がありました。例えば、絶対に釣り合わない女の子に熱をあげたり、極端に思える政治思想にのめり込んだ若者に対して使います。意味としては、「人生に一度は必ずかかる病気みたいなものだが、いつかは必ず醒めて、二度とかかることはない」というものです。

 

はしかみたいなもの
はしかみたいなもの

我々の年代では、子どもの頃にみんな一度はしかに罹っていました。

しかし、この慣用句は完全に死語ですね。

 

宇部の男女2人ですが、女性がフィリピンから帰国して発症して、男性に感染したようです。要するに、はしかという病気は日本では既に撲滅されているようです。

 

はしか(麻疹)ワクチンの定期接種は1978年に始まっています。当時6歳の子どもは接種しているということなので、現在52~53歳より若い人に該当します。また、これ以上の年齢のほとんどの人は、はしかに感染したことで免疫を持っているというわけです。

感染研のWebサイトをみると、はしかの感染者は2009年頃まではいくらかいますが、それ以降はグッと減っています。

 

宇部市の男女は何かの理由でワクチン接種していなかったか、効果が薄かったということですね。はしかが、県内で7年振りというほどに珍しい病気になっていたことに驚きました。