住宅用地の造成工事が佳境になっている

近所でまた新たな宅地造成が佳境に入っています。

 

元は農地だった場所です。盛土して1m近く地盤を上げなくてはなりません。大量の土砂を運んできますが、車線が分離していない細い道なので小型ダンプカーが何往復もしています。造成が終わると新築戸建て住宅が15戸ほど建つ予定だそうです。

 

宅地造成
宅地造成(本文とは関係ありません)

住宅土地統計調査によると、2023年の総住宅数は6504万戸です。前年2022年は6241万戸なので、264万戸増えました。

1970年代にはこの2倍を超える520万戸以上建設されていましたが、1年に264万戸はそれでも大したものです。

 

住宅が建つ一方で、空き家も増えて2023年には900万戸を超えています。

このうち、目立つのは352万戸の一戸建で、共同住宅が503万戸、長屋建が42万戸、その他3万戸です。

 

人口が減っていくのに、新たに住宅が建つのですから、必然的に空き家は増えていきます。とくに地方では、いわゆる「特定空家」といわれる危険な空き家がたくさんあります。

 

空き家が放置される原因には、固定資産税の問題が大きいといわれています。建物を解体すると、建物の固定資産税はなくなりますが、土地の固定資産税が増えます。これは、更地にすることで固定資産税の住宅用地特例(価格の1/6あるいは1/3になる)が無くなるからです。

固定資産税のルールについての見直しが必要のように思います。