SDGsの目標12は「つくる責任、つかう責任」です。
「Ensure sustainable consumption and production patterns」で直訳すると「持続可能な生産と消費の形態を確保する」 となります。
目標12のターゲットは8つあり、2番目のターゲットが、「12.2: 2030 年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する」です。
目標12を達成するために、3つの方法が示されています。
3番目の方法は「12.c: (前略)、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する」とあり、指標として「12.c.1: GDPに対する化石燃料補助金(生産・消費)の割合」が示されています。

世界で化石燃料に係る補助金の総額は、減税分など含めて約7兆ドル(1000兆円)を超えるといわれます。世界のGDPが110兆ドルほどなので、GDPの7%弱です。
日本の補助金総額はよくわかりませんが、国内補助金だけで6兆円、海外への直接支援は1.5兆円です。以前のブログにも書いていますが、日本の化石燃料価格は国際的にみれば割安です。脱炭素社会の形成には逆効果ですから、どこかで政策の転換がおこなわれると思います。
☞ 2024/09/24 アメリカを除いて世界一安い日本のガソリン価格
トランプ大統領の「掘って、掘って、掘りまくれ」政策が地球温暖化を加速するという懸念も聞かれます。しかし、掘って売って儲かるのなら米国の民間事業者は掘りつくすまで掘るかも知れませんが、ビジネスにならないことはしないでしょう。
米国民もより安いエネルギーを欲するでしょうし、トランプ大統領が関税政策を進めると、掘っても高値で買ってくれる国が無いということになりかねません。