バレンタインデーにカカオショックで油田開発

今日はバレンタインデーですが、一時期ほどの盛り上がりではなくなった印象です。

 

ネットニュースによると、バレンタインデーの経済効果は約1000億円だそうです。2018年がピークで1200億円を超えていたものが、新型コロナ禍での縮小があり、その後もピークまでには戻っていないそうです。

それでも1000億円規模のイベントは貴重です。バレンタイジャンボ宝くじのようなあやかり商品もあって、バレンタインジャンボミニまで合わせると発売総額540億円です。これも経済効果に合計出来るかも知れません。

 

中小企業診断士がしばしば愛用しているGoogleトレンドをみてみました。確かにバレンタインデーの検索件数のピークは2017年です。近年は検索数が減少傾向です。お返しのホワイトデーの検索件数も同じトレンドになっています。

 

チョコレートの検索はバレンタインデー前に延びるのですが、バレンタインデーとは違って、今年大きく伸びています。これは、「カカオショック」でチョコレートが品薄とか、価格高騰とかでニュースに何度も取り上げられたからなんでしょう。

 

世界全体でみると経済は発展していてチョコレートなどカカオ豆の需要は旺盛です。ところが、世界のカカオ豆収穫量が3割くらい減っていることで、価格が2倍になっています。

 

カカオ豆の収穫量が減っている主な原因は、世界のカカオ豆の半分以上を生産する西アフリカ、コートジボアールとガーナが異常気象に見舞われたことです。地球温暖化の影響で、集中豪雨と干ばつが繰り返し起こりました。

皮肉なことですが、両国ともに石油や天然ガスの資源国です。近年はカカオ豆を含めて農業生産が当てにならないので、化石燃料事業に力を入れており、油田開発を拡大しています。

油田開発は、さらに地球温暖化を招くという悪循環にもなりますが、仕方のないことなんでしょうね。