フジテレビのAC広告。こだまや小雀になったりしないかな?

元SMAPの中居正広さんの女性問題が発端になってフジテレビのCMの多くがAC広告に差し替えられています。

 

AC広告をみて思い出すのが、金子みすゞの詩です。東日本大震災後に盛んに流れたことで、金子みすゞの知名度を全国的なものにしました。

金子みすゞは明治36年に山口県の現在の長門市仙崎に生まれました。童謡詩人として512編の作品を残し、西條八十など当代の有名詩人から絶賛もされましたが、幸福な人生は送れぬままに26歳で自死しました。

☞ 金子みすゞ記念館

 

金子みすゞ記念館
金子みすゞ記念館

東日本大震災後に流れたみすゞの詩。

 

『こだまでしょうか』

「遊ぼう」っていうと

 /「遊ぼう」っていう。

「馬鹿」っていうと

 / 「馬鹿」っていう。

「もう遊ばない」っていうと

 / 「遊ばない」っていう。

そうして、あとで

 / さみしくなって、

「ごめんね」っていうと

 / 「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、いいえ、誰でも。

 

今回のフジテレビの騒動をみてですが、みすゞにはこんな詩もあります。

 

『雀のかあさん』

子供が / 子雀 / つかまへた。

その子の / かあさん / 笑つてた。

雀の / かあさん / それ見てた。

お屋根で / 鳴かずに /それ見てた。