BCPとして国家資格保有者を確保する

エネルギー管理士の資格を持っていることが仕事に役立っています。どうして持っているのか?と聞かれましたが、今で言えば勤めていた工場のBCP(事業継続計画)のひとつです。

 

就職して初めて取得した国家資格は、公害防止管理者(水質1・大気1)です。当時、工場には主任管理者資格者1人と水質・大気それぞれ1~2名の資格者がいました。資格者は補を含めて水質・大気各2名が必要です。主任資格の方が突然体調を崩して入院されたので、予備人員を確保しなければならないということになりました。そこで入社5年目くらいまでの社員5~6人が受験して、水質・大気ともに2人づつ資格者を増やしました。その頃には主任管理者の方も復帰していたので安心です。

 

BCP
BCP

環境計量士の資格をとった当時は、社内には3人の資格者がいました。1人いればOKなんですが、3人のうち1人が定年退職間近となり、1人の人は昇進して役員に就くことになりました。そこで、資格者を増やさないといけないということになったわけです。

 

土壌汚染対策法ができたとき、技術者資格が間に合わず実務経験で登録できました。その後、土壌汚染調査技術者という資格ができて指定調査機関は3年以内に試験合格した資格者がいないと指定を取り消されることになりました。1年目に合格者が出なかったので、2年目に私を含めて2人合格してクリアです。

 

エネルギー管理士も同じような事情です。30歳になった頃でしたが、同年代の社員数人が受験しました。当時は熱管理士と電気管理士に分かれていたのですが、それぞれ2名づつが資格を取得したと思います。

 

事業を継続するのに国家資格が必要な場合があります。資格者が病気やケガをしたり、何かの事情でその業務に就けなくなったりすると困ります。転勤や異動の妨げになるのも拙いですから、計画的に資格者を確保していくことを事業継続計画に加えておくことも大事です。