蛇は地中で絶滅を免れたという説

蛇には足がありません。何故なんだろうか?

 

蛇の進化の過程ははっきりとはわかっていないそうです。諸説あるなかで「地中生説」というのがよさそうに思えます。

蛇は爬虫類です。爬虫類が地球上に出現したのは3億年ほど前のことです。爬虫類の一角を占める恐竜は2億4千年前に出現しています。その後の6600万年前の大量絶滅までの間、地球は爬虫類の時代でした。

 

ベネッセ 高校理科より
ベネッセ 高校理科より

蛇は元々は陸上で生活していて、もちろん足もありました。大量絶滅の時代を生き残るために、蛇は地中に潜ったのです。

蛇は地中で生活しやすいように足を放棄して胴体を伸ばし、瞼(まぶた)を放棄して一時期は眼も見えなくなっていました。

 

絶滅を免れた蛇はふたたび地上に戻ってきました。視力を回復して、足が無くても素早く移動できる方法を開発しました。蛇は木にも登りますし、水面を浮かんで泳ぎもします。

 

現在では体調10mに及ぶ大型の蛇まで誕生しています。蛇には蛙(両生類)を食べるものもおりますが、多くは哺乳類(ねずみなど)や鳥類などを捕食します。

 

蛇は驚異的な身体能力を持ち、農作物を荒らすねずみを捕食してくれるのです。そこで、日本を含む農耕民族の間では蛇は神格化されてきました。お正月のしめ縄は蛇が木の枝に絡みついた姿を表し、鏡餅はとぐろを巻いた蛇の象形だそうです。