新年あけましておめでとうございます。2025年が皆様にとって実り多い年となりますよう祈念しております。今年もよろしくお願いします。
2025年は年末年始の休日の間に大きな事件や事故が起こりませんでした。そのうえ、当地はずっと穏やかな晴天でした。2024年は能登の震災、羽田空港の事故、鳥町商店街の火災と続いた年明けでしたから、大きな違いです。それ以前の3年間はコロナ禍のなかの年明けだったので、こんな平穏な年越しは久しぶりです。
さて、2025年の巳年はヘビ年です。
蛇はちょっと気味悪いようですが、知恵と経済を司ります。商業系の大学や高校の校章はたいてい蛇をモチーフにしています。
蛇は成長して表皮に身体が収まらなくなると脱皮します。実は、蛇に限らず爬虫類はみな脱皮します。
しかし、蛇以外では脱皮した皮はバラバラになり脱け殻は残りません。蛇だけが固い脱け殻を残し、成長の証しとするのです。このため、蛇は変革を象徴します。
変革について、ジャック・ウェルチの至言が思い浮かびます。 ウェルチの名言として最も有名なののが「change before you have to(change)」です。「変革せよ。変革を迫られる前に」と訳されることが多いです。
ウェルチ自身の経営に対する功罪はともかく、企業あるいは事業が苦境に陥って、外部の利害関係者から変革を迫られてから変革するのでは遅すぎるのです。変革が成功するには、自らの意思で先んじて、殻を破ることにチャレンジしなければなりません。
蛇の脱け殻は、古今東西で吉兆とされてきました。2025年をしっかりした脱け殻を残す年にしたいものです。
ニーチェの言葉「脱皮できない蛇は滅びる。脱皮することを妨げられた精神も同じであって、変化することを妨げられた精神もまた滅ぶ」
“精神”を”企業”に置き換えても成り立ちそうです。