2024年の重大ニュースの4番目は闇バイト?

2024年の国内重大ニュースのトップは、能登の震災・南海トラフ地震の予兆など地震や、地球温暖化に伴う高温や集中豪雨など自然災害に関連するもの。

 

次には、自民党内紛に端を発した自民党総裁の交替と自公過半数割れによる政治の不安定化など政治に関するもの、3番目は円安に起因した物価高騰とマイナス金利の解除といった経済に関連するものまでは、あまり異論はなかろうと思います。

 

さて、4番目に入るのは、大谷翔平選手の50-50達成やパリオリンピックの金メダルラッシュなどスポーツ分野の躍進といった明るい話題なのか、匿名・流動型犯罪と闇バイト強盗など暗いものになるのか、どちらでしょうか?

 

ストップ 闇バイト
ストップ 闇バイト

インターネット、SNSの普及に従って、匿名・流動型犯罪(トクリュウ)が増加しています。また、暴力団対策法の強化によって資金源が細ってきた暴力団や暴力団構成員の新たな活動場所になっているという背景もあるようです。

 

匿名・流動型犯罪グループが犯罪の実行犯をSNSで高額バイトを紹介するという名目で募集しています。

従来は特殊詐欺の受け子・掛け子・出し子などを募集していたものが、近年は窃盗や強盗、薬物売買や違法賭博などの募集へとエスカレートしています。さらには、強盗から監禁、殺人へと進むケースまででてきました。

特殊詐欺も、SNS型投資詐欺や国際ロマンス詐欺のように多様化しており、巧妙化しています。一件の被害金額もどんどん高額になっています。

 

さらに、山口県で強盗予備で逮捕された少年グループは、闇バイトに応募した関東在住の者たちでした。匿名・流動型犯罪の特徴として、広域化があり、国内の遠隔地だけでなく、ルフィー事件のように東南アジアなど海外からの指示で動いていたケースもあります。

 

中小企業の経営者にとって、自らや家族など関係者が被害者にならないように注意することは重要です。一方で、社員の子弟や若い従業員が加害者側に加担する可能性もあります。

機会をみつけて情報提供をしたり、日頃のコミュニケーションをとって、自社の関係者から被害者も加害者もつくらないようにしていくことは重要です。