ニュースで、パレスチナ・ガザ地区でクリスマスミサがおこなわれている映像が流れました。
イスラム組織ハマスが支配しているガザ地区にキリスト教の教会や礼拝所があることに驚きます。ガザには今でも約1100人のキリスト教徒が住んでいるのだそうです。イスラム教徒とユダヤ教徒が正面戦争をしているなか、強く迫害されているだろうキリスト教徒のコミュニティが存続していることに、不思議な思いと畏敬の念を持ちます。
中東のことはよくわかりません。
少し話が違うのですが、北朝鮮のキリスト教についての思い出話です。
現在、金正恩体制となった北朝鮮ではキリスト教は完全に禁止されているようです。
しかし、1990年代、父の金正日時代にはキリスト教は完全には排除されていなかったと思います。そもそも、金日成・金正日はキリスト教を信仰していたという話も聞きます。
南北朝鮮国境の南側、韓国では人口の1/4がキリスト教徒です。2000年代の初頭、仕事で付き合った韓国の方もキリスト教徒でした。その方から聞いたのは、キリスト教教会ルートで北朝鮮に資金や物資を送っているということです。
当時の北朝鮮政府は、経済的に困窮していた自国のために、韓国をはじめとした海外キリスト教徒の支援を必要としていたと思います。
日本でも江戸時代の隠れキリシタンの歴史がありますが、キリスト教徒信仰は非常に根強いようです。そもそも抑圧からの開放を本旨とするキリスト教ですから、どんな迫害や弾圧があっても、しぶとく生き残っていくように思います。
宗教は、世界を変えることができる大きな力になり得ます。決して軽んじてはいけません。