タラバガニはカニではなく、ヤドカリの仲間ですって。
今日は忘年会、鍋の主役はタラバガニです。普通のカニはハサミのほかに脚が4対8本ありますが、タラバガニは3対6本です。これが、カニの仲間とヤドカリの仲間を見分ける簡単な方法だそうです。タラバガニは北海道より北の太平洋沿岸の水深30m~200mに棲んでいますが、温暖化の影響などもあって北海道での漁獲量は減っていて、ロシアやアメリカからの輸入に頼っています。
タラバガニは春に産卵し、1年後にふ化します。ふ化した幼生は、何度も脱皮して稚ガニになると6年以上をかけて成ガニになります。
タラバガニはその後30年近く生きて、重さ11㎏を超える大きさになるものもあるそうです。すごいですね。
さて、日本のタラバガニ輸入量の第3位はノルウェーです。アレッ?太平洋じゃないですよね。
これは、196年代に旧ソ連がタラバガニを、ロシアの大西洋側の北極海(バレンツ海)の自国EEZ内に移植したことが発端です。移植されたタラバガニが生育範囲を広げて、ノルウェー領海に侵入したわけです。
多くの自然保護団体が生態系を破壊する(した)と危惧しています。しかし、ノルウェーの漁業者としては莫大な利益をもたらしてくれるタラバガニを排除する気持ちは無いようです。なかなか難しい問題ではありますが、今宵は美味しくいただきました。