山口県には2つの地銀、4つの信金・信組があります。
地銀は下関市に本店がある山口銀行(預金額:55,698億円)と、周南市(旧徳山市)が本店の西京銀行(旧山口相互銀行、預金額:20,130億円)の2つです。
山口銀行は広島市のもみじ銀行、北九州市の北九州銀行とともに山口フィナンシャルグループの傘下にあります。
信金は西中国信金(下関・吉南・宇部・岩国・津和野などが合併、預金額:5254億円)、萩山口信金(萩・山口、預金額:2072億円)、東山口信金(徳山・下松・柳井・防府、預金額:2163億円)の3つです。他に、山口県信用組合(預金額:207億円)があります。
山口県の中小企業向け事業での金融機関シェアの個人的なイメージは、山口銀行が4割、西京銀行が2割、信金・信組合わせて1割、その他が3割くらいです。
表は金融庁が公開している2024年3月末のデータです。貸出金/預金残高を預貸率とすると、山口銀行・西京銀行ともに85%とまぁまぁ高いほうです。資金需要があって、景気が上昇しているということでしょうか。
信金のほうは、西中国が52%、萩山口が47%、東山口が45%です。信金の場合は50%くらいが標準とされていますから、まずは平均的かなと思います。
中小企業向け貸出残高/貸出金を計算してみると、山口銀行はの55%です。西京銀行は89%なのでかなり違います。
西京銀行は過去1年間で中小企業向け貸出残高が1200億円以上増えているのに、貸出件数は3000件近く減っています。この理由は何なんでしょうね?