省エネはリスクのくすり

「薬はリスク」というのは真理です。「省エネはリスクのくすり」も、また真理です。

 

「薬はリスク」は、最初のわかりやすい例では、薬には作用と副作用があるということ。副作用の全くない薬は、古今東西未だにないそうです。つまり、一つだけの作用(主作用)だけで、それ以外の作用(副作用)が全くないという薬は作れないということです。

 

リスクのくすり
リスクのくすり

経営に際しては、多くのリスクが存在します。リスクは、経営環境や市場動向の変化、自然災害や感染症拡大、事故や設備故障、品質不良の発生など諸々の要因によって発生します。

 

リスクマネジメントをきっちり実行することは大事です。

 

リスクマネジメントでは、リスクを分類して、発生確率×被害規模を推定します。そのうえで、➀リスクを回避する・②リスクを低減する・③リスクを保有する・④リスクを移転する、の4つの対応を検討します。

例えば、自然災害による工場の停電リスクに対して、➀自家発電所を建設する、②非常用電源を準備する、③確率が低いので特に何もしない、④損害保険に加入する といった対応が考えられます。

 

どの対応にとるにせよ、省エネを進めておけば被害規模を縮小させることができます。停電といったエネルギー関連のリスクだけでなく、事業の基盤コストであるエネルギーの合理化はを進めておくことは、その影響を緩和することに有効です。

しかも、省エネすると儲かるので、実行することに躊躇しなくてもいいですね。