大谷モデルのバットを使うと本塁打量産できるか?

MLBのホームラン王、大谷翔平とアーロン・ジャッジは同じモデルのバットを使っているそうです。

 

両選手が使用しているのは、チャンドラー社製のメープル素材のバットです。バットでよく使われるアオダモはバットにしなりがあり、メープルはずっと硬いのだとか。長距離打者ではバットの反発が重要なんでしょうね。但し、芯を外すとめちゃめちゃ手がしびれるのだとか。

  

大谷翔平のバット
大谷翔平のバット

大谷選手は長さ34.5インチ(約87.6センチ)、重さ32オンス(約907グラム)という仕様です。長さと重さは、平均的なMLBプレーヤーと比べて、いずれも少し大きいようです。

もっとも、ジャッジ選手は35インチ、33オンスとさらに長尺・重量の仕様で、一般の選手ではとても持ちきれないそうです。

 

素晴らしい実績を産んでいるバットなので、多くの選手が真似して使うわけですが、うまくいった例は少ないようです。

 

野球のバット(特に木製バット)にこだわる人は身近にはおりません。

しかし、ゴルフクラブに凝る人はたくさんいます。ゴルフの場合は、道具を変えると成績が随分と変わるのだと、多くの方が力説します。

但し、ゴルフは対戦型でなく一人で行動するために、とてもメンタルなスポーツです。道具を変えて成績がよくなるのには、実際には心理的な影響も大きく寄与しているようです。

 

道具を選ぶには現在のフォームやスイングを解析して、その人に合ったものを選択します。

ところが、トッププロなどを除くと多くのプレイヤーでは、完全に固まったフォームやスイングを続ける、高い再現性を維持することが難しいようです。そのうえ、道具を変えると、その道具に合せて、無意識のうちにフォームやスイングを変えるということも起こります。

 

結局のところは、試行錯誤を繰り返していくということになります。これは、スポーツに限らず、道具を使うあらゆる仕事で同じです。なにより、練習の機会を増やし、経験を積んでいくことが重要ということですね。