島根県は「出雲縁結び空港」「萩石見空港」「隠岐世界ジオパーク空港」の3つ、鳥取県は「米子鬼太郎空港」「鳥取砂丘コナン空港」の2つです。
鳥取県は54万人口、島根県は人口64万人です。足しても118万人ですが、空港は5つ。
東京都では世田谷区の人口が94万人、大田区と練馬区がそれぞれ75万人です。でも、世田谷区や大田区がいくら威張っても(べつに威張ってなんかないか?)、一つだって空港を持つことはできません。
調べてみると、空港の利用者数も結構多いです。5つの空港では、出雲縁結び空港が最も多くて101.5万人です。
これは、中国地方では広島空港(268.6万人)、岡山空港(128.6万人)に次いで3番目です。山口宇部空港(87.0万人)を超えています。尚、山口県にはもう一つ岩国錦帯橋空港(47.4万人)があります。
米子鬼太郎空港が53.5万人、鳥取砂丘コナン空港が37.6万人、萩石見空港が13.4万人、隠岐空港が7.1万人です。
5つの空港を合計すると、空港利用者が213万人余りになります。人口のほぼ2倍ですから、かなり多い印象です。比較して、広島空港の利用者数は広島県の人口(272万人)とほぼ同じです。山口県もほぼ同数です。岡山空港は岡山県の人口(185万人)の7割です。
鉄道(新幹線)と航空機の利便性の違いということです。
航空機の利用はスピードでは鉄道に勝るのですが、欠航や遅延の可能性が高いとか、点から点の移動となって沿線に経済効果をもたらさないとか、マイナスもあります。また、航空機の温室効果ガス排出量原単位は鉄道の約5倍ですから、地球温暖化を加速します。
今や、可能性は小さいとは思いますが、山陰新幹線が開通すると地方創生には大きな効果があるかも知れません。
鳥取~京都間を1時間10分(+2時間10分で東京)、松江~京都間が1時間50分(東京まで4時間)という構想というか妄想です。鳥取県から初めての総理大臣が誕生したタイミングでもあり、もう一度考えてみてもいいかなって思います。
石川県の小松空港の利用者を調べてみると、北陸新幹線開業前のピークで258.8万人だった利用者が昨年は128.6万人とほぼ半減しています。富山県の富山きときと空港になると、ピーク139.2万人から37.0万人と1/4です。
一種のモーダルシフトですが、温室効果ガス排出抑制に効果があったように思います。