金利のある世界。複利の魔法を理解しよう

若い皆さんが経験したことのない金利のある世界が復活しようとしています。

 

「手取りを増やす」がキーワードになっていますが、金利のある世界のルールを改めて確認してみましょう。そのときのポイントが「複利」というものです。

現在、日本の10年もの国債の金利は1.0%です。米国の10年もの国債では4.3%です。

 

複利の魔法
複利の魔法

今、100万円の資金を金利1.0%の複利で運用した場合、10年後には110.5万円になって10.5万円増えます。

 

そのまま運用を続ければ、20年後には122.0万円、30年後には134.8万円、50年後には164.5万円になります。

人生100年時代ですから、若い人なら50年の長期運用も考えられます。

 

この金利がアメリカ並みの4.3%とします。

今、1万ドルの資金を運用すると10年後には1.53万ドル、20年後に2.32万ドル、30年後には3.54万ドル、50年後には8.21万ドルになります。なんと8倍以上です。

 

もし金利10%で50年間運用したら、100万円は1億1739万円になります。117倍以上です。金利のある世界では、収益率が高いものを長期間運用したものほど、大きな利益を得られるということです。

 

複利の世界の最も偉大な成功者が、ウォーレン・バフェットです。

パフェットが投資する条件は、1)事業の内容を理解できること、2)長期的に業績が良いことが予想されること、3)経営者に能力があること、4)魅力的な価格であること、の4つです。

パフェットは、「50年後も持っていたい株を買う」「10年以内に売るような株は買うべきではない」と言っています。

 

パフェットがはじめて株券を買ったのは11歳のときだそうです。

パフェットは94歳になったいま、日本円で約22兆円の資産を保有しています。しかも、現在価値に換算して25兆円以上を貧困対策など慈善事業に寄付したうえでです。