130年間で最も遅い富士山初冠雪は地球温暖化の影響か?

今日11月7日(木)朝、甲府地方気象台は富士山の初冠雪を発表しました。

 

平年より36日遅く、昨年より33日遅い。これまでの最も遅い記録は2016年の10月26日だったので、10日以上遅い初冠雪です。1894年(明治27年)の統計開始以降の130年間で最も遅い記録を更新したことになります。

今日は立冬ですから、冬になってようやく冠雪があったというわけです。

 

富士山初冠雪
富士山初冠雪

学生の頃、秋分の日(9月23日頃)に剱岳に登ったことがありますが、山頂では雪に遭いました。勤労感謝の日(11月23日)の休みには鳥取県の大山で雪上訓練をするのが恒例でした。

 

45年の時を経て、雪が降る時期は随分と遅くなりました。大山では昨年こそ11月にかなりの雪がありましたが、積雪が無いまま11月を終える年も増えてきました。

 

試みに、富士山の初冠雪観測日を130年分グラフにしてみました。 

青い丸がその年の初冠雪観測日で、オレンジ色の丸は前後5年間(つまり10年間)の初冠雪観測日の平均です。

グラフを見ると、僅かづつですが、初冠雪日が遅くなっているように見えます。

130年前(1934~1943年の平均)の初冠雪の観測日は9月22日でした。直近(2014年~2023年の平均)では、10月9日ですから、これだけ比べると約20日分が遅れているようにも見えます。14回目の10年(2024年~2033年)は、11月7日ではじまったわけですから、どうなるでしょうか?

 

やはり、気候変動=地球温暖化の影響があるのかも知れません。これ以上、記録を更新しないように、省エネルギー施策や設備メンテナンスに取り組んでいってください。