周南市の徳山計量器㈱が徳山動物園にゾウの体重計を特注製作して寄贈し、計量記念日の11月1日に同園で寄贈式が開かれた。(日刊新周南2024/11/05)
久しぶりの計量ネタです。周南市(旧徳山市)は「ぞうさん」で有名なまどみちおさんの出身地ですから、徳山動物園の一番人気はゾウさんです。ゾウさんの体重測定が樂にできるようになったのは、よかったです。
【記事を抜粋】これまでは、ゾウが前後の足を左右片方ずつ上げて小さな2枚の体重計にバランスをとりながら器用に乗って計測していた。
これを偶然に知った徳山計量器の社長が「測定の会社としてなんとかしなければ」と感じ、同園に寄贈を提案した。ゾウが乗るだけで、1キロ単位で5,000キロまで計れる体重計を特別に設計、製作、施工して同園に贈った。
寄贈式で計るとゾウ(名前はミリンダ)の体重は4,761キロだった。
ゾウの体重について考えたことは無かったのですが、約4.8トンですから結構重いですね。
さて、徳山動物園のゾウはスリランカ生まれでアジアゾウ(アジアゾウには、スリランカゾウのほかにインドゾウとスマトラゾウがある)。
オスのアジアゾウの体重は、3.0~6.0トンということなので、ミリンダは標準体重のようです。設置された体重計は5.0トンまで計れると記事にあるので、ミリンダが太ってしまうと測れなくならないかと、ちょっと心配です。
アフリカゾウはアジアゾウより大きくて、体重は4.0~8.0トンになるそうです。体重が10トンの個体がいたという報告もあるそうですが、どうやって計ったものでしょうか?
☞ 2016/06/25 ゾウやライオンの体重はどうやってはかるか?
※ 11月1日は計量記念日でした。遅れてすみません。
昔と違って原料の自動計量とか薬品の自動分包とか、省力化が進んでいます。よいことですが、設定ミスなどで配合比が違ったり、薬品の過剰投与による事故が起こっています。計量士の端くれですが、社会活動の安心安全には、正しい基準と正確な計量が重要と強く思います。