コンプレッサーの消費電力は日本全体の電力の5%を占めるか?

多くの工場で省エネに取り組んで効果が大きいのが「圧縮空気」です。

 

ある資料に、日本のエアコンプレッサーの消費エネルギーは日本の総消費電力の約5%とありました。いくらなんでも、そんなに大きくはないだろうとは思います。

一応、この資料通りの試算してコンプレッサーの消費電力が約500億kWh/年と推定されるなら、日本の総電力消費が約10,000億kWhなので、確かに約5%に相当しますね。これは、高知県や鳥取県、島根県の総電力需要に匹敵します。

 

圧縮空気の用途は動力、搬送、塗装からブローまで様々です。工場だけでなく、オフィスビルや病院などでも使用されます。

圧縮空気の原料は空気で、圧縮するには電気を使いますが、手軽につくれます。使用する際も高い圧力による危険は当然ありますが、他の媒体と比較すれば安全といえるでしょう。圧縮機も比較的長持ちしますし、空圧機器は比較的軽くて使いやすいです。

(全て、比較的です)

 

圧縮空気の消費電力が、工場の全消費電力量の10%以上を占める場合はよくあります。圧縮空気の省エネをテーマにして取り組むことは、大きな成果につながりやすいです。

よく用いられる圧縮空気の省エネ対策は、とても種類が多くて、数十はあります。必ず成果につながる適当な方法がありますから、検討することを推奨します。