AI利用も過渡期にはアナログ情報をしっかり使おう

AIの進化はとどまることはありません。昭和の人にはちょっと怖い。

 

Yahoo!ニュースに、「なぜ狭い道ばかり……」グーグルマップが“変なルート”を案内するのには理由があった! 人気ナンバーワン「無料地図アプリ」の泣き所とは という記事がありました。リンク切れになるかもしれませんが、一応、元のVAGUEの記事をリンクしておきます。

 

グーグルマップのカーナビ利用
グーグルマップのカーナビ利用

記事によると、元々グーグルマップを日本で使う場合には、グーグルは住宅地図のゼンリンと契約して、ゼンリンの地図データを使用させてもらっていたそうです。

 

ゼンリンは全国に1000人の調査員を投入して道路や宅地の情報を収集しています。この情報を使うことで、グーグルマップできちんとした道案内ができていました。

 

ところが、2019年3月にGoogleはゼンリンとの契約を解除します。このため、2019年の春以降のグーグルマップにはゼンリンの地図が反映されず、グーグル自前のデータで道案内するようになりました。

このときを境にして、グーグルマップが狭い道とか”変なルート”を案内するようになったそうです。

 

AIは学習しながら進化しますが、道案内する場合には、最も距離が短く、最も移動時間が短くなるようにルートを選択します。

そのルートに道幅が狭くなっているところがあるとか、逆に道幅が広くて、路上駐車している車が多いといったことは考慮することが未だ難しいようです。

通学路で子どもたちの通学時間帯には運転し難いとか、逆に生活道路で高齢者が多く出歩いて危なっかしいとかの判断はまだ十分ではないようです。

 

グーグルマップが最短ルートを見つけて案内することに異存はありません。しかし、ただ最短であれば良いというわけでもないですし、もし多くのクルマが無人運転になってグーグルマップに導かれて、生活道路に集中しても困ります。

 

まぁ、こういったこともこれからのAIは学習して、改善されていくのでしょうね。ただ、過渡期の安全のためには、AIだけに頼らないアナログ情報との併用も必要なのだろうと思います。