タワー6兄弟の六男、博多ポートタワーが60歳

当地では山口県のテレビ放送に加えて、福岡県のテレビ放送も全て視聴できます。

 

1964年(昭和39)年10月にオープンした博多港のシンボル「 博多ポートタワー 」が、10月17日に開設60周年の節目を迎えます。今日12日に先行して、開設60周年記念イベントがおこなわれた様子が放送されていました。そのなかで、「タワー6兄弟の末っ子で有名」と紹介されていましたが、これまで知りませんでした。

 

タワー6兄弟は上の図の6塔です。いずれも内藤多仲という方が設計したものです。

 

Wikipediaによると、内藤多仲は、1886年〈明治19年〉生まれの建築構造技術者で建築家。「耐震構造の父」と称され、名古屋テレビ塔や東京タワーなど、鉄塔の設計を多く手がける。「塔博士」とも呼ばれ、日本建築学会長、日本地震工学振興会会長を歴任。とあります。

 

博多ポートタワーは、タワー6兄弟の末っ子(六男)ですが、完成したときには内藤多仲さんは78歳という計算です。内藤多仲さんは1970年に84歳で亡くなっていますから、晩年の作というわけです。

 

内藤多仲が36歳の1926年(大正12年)に関東大震災が発災しています。当時、早稲田大学の教授だった内藤は、東京の鉄骨造り建物の被災状況を調査しています。当時の丸ビル、東京会館、郵船ビル、興銀ビルなどです。関東大震災が起こったことが、内藤が後に「耐震構造の父」と呼ばれることになる基礎になっているのかなと思います。

 

タワー6兄弟は我々とほぼ同世代です。この後の長命を祈念したいと思います。