昨日のブログに関連して、フィリップモリス社のたばこ「マルボロ」の日本での小売価格は先進国では韓国を除いて最も安いのです。
フィリップモリスはイギリスが発祥の会社ですが、現在はアメリカに登記上の本社があり、本社機能はスイスにあります。地球を俯瞰する世界最大のたばこメーカであるフィリップモリスインターナショナルの年間売上高は約351億USD(およそ5兆円)です。JTが8000億円ほどですから約6倍です。
フィリップモリスの看板ブランドがマルボロで、ほぼ全世界で販売されています。
日本でのマルボロの小売価格は1箱20本入りで600円です。私はタバコを吸わないので、よくわかりませんが結構そこそこの値段のように思います。
しかし、この値段は先進国の中では最も安いレベルなのです。
米国では州によってタバコの価格は変わりますが、ロスアンゼルスでは7ドル(およそ1015円)です。
オーストラリアとニュージーランドが最も高くて3000円以上します。ヨーロッパの主要国では価格は1000円台で、ほぼ日本の2倍になります。
アジアのインド、台湾、中国、韓国などが日本と同じくらいの値段になっています。
マルボロの価格は原価で決まっているのではなく、たいはんが課税によって支配されます。端的に言えば、その国が喫煙による健康被害を防ぐことに取り組んでいる度合いを示しています。日本のタバコ税についても考えていくことは大事です。
日本のタバコ税収は年間約2兆円です。タバコによる経済損失の算定にはいろいろありますが、概ね年間8兆円程度と試算されているようです。タバコ1箱2000円にすることは、結構良い政策のような気がします。