日本のガソリン小売価格は米国を除いて、世界の先進国で最も安いのです。
ガソリン価格の高騰に対して国民を援助するという目的で、多額の補助金が投入されています。概ね、ガソリン1L当たり17円に相当します。しかし、日本のガソリン小売価格は、国際的に見ればとても安いのです。現在の平均的なガソリン価格は170円/Lほどですが、最も高いデンマークでは330円/Lほどで日本の2倍近くになります。
自民党の総裁選挙がおこなわれていますが、地球温暖化・気候変動・脱炭素といったテーマは議論の対象になっていません。ようやく一昨日の日曜討論で炭素税が少し話題になったので、今後の議論に少し希望を持っています。
さて、ガソリン小売価格です。
ガソリンやその他の燃料の消費が地球温暖化をもたらし、ひいては気候変動から甚大な被害につながる気象災害を誘発しているのは誰もが知っていることです。地理的に、気候変動による被害を最も受けやすい日本ですから、この分野の議論を国際的にリードしていくのが当然と思います。
そのなかでの補助金バラマキ政策です。
燃料をたくさん使うものほど多くの補助を受けている現状は、どうしても釈然としませんし、許されないような気がします。