昨日のブログに関連して、イスラエル・ヨルダン川西岸地区とヨルダンを隔てるヨルダン渓谷(ヨルダン地溝帯)についてです。
アフリカ大陸を南北に貫く大地溝帯の北端にあたるのが、ヨルダン渓谷(ヨルダン地溝帯)です。実に不思議な構造で、ここにある死海の水面は地中海の水面よりも422mも下にあります。死海は、世界でもっとも標高の低い場所にあり、もっとも塩分濃度が高く(30%もある)、世界でもっとも酸素濃度が高い場所だそうです。
図は、ものみの塔のWebサイトでお借りしました。断面図をわかりやすく説明しているものがありません。
記事としては、JAXAの「標高マイナス400メートルの塩湖と聖書の世界:死海」がわかりやすいのでリンクします。
エルサレムからヨルダンの首都アンマンに行くには、このヨルダン地溝帯を超えていかなければなりません。アラブ街道というのだそうですが、途中にあるエリコという町は海抜マイナス240mにあり、世界でもっとも低い場所にある市(人口2万人余り)の一つです。
それにしても不思議な地形です。どうやってできたのでしょうか?
地溝帯といえば、日本ではフォッサマグナです。西側の境界は糸魚川静岡構造線ではっきりしていますが、東側は新潟県柏崎から千葉市辺りになるのですが明確ではありません。
もともと日本列島は東側と西側に分かれていたものが、フォッサマグナのところで合体しました。合体した後にも、さらに押し続けられたので、日本列島は弓なりに曲がって、大陸から離れていき、現在の日本海ができたという説明です。
こちらは、なんとなく理解できるような気がします。
いずれにしても、中東戦争が面での戦いになりきれないのは、ヨルダン地溝帯の存在があるような気がします。神の配剤といってもよいのでしょうか?