競技の発祥が最も明確なスポーツはバスケットボール

あらゆるスポーツのなかで、その誕生の経緯が最もはっきりわかっているのがバスケットボールだそうです。

 

フィリピンのプロバスケットボールPBAが、今シーズンから「4点シュート」を導入したそうです。リングから27フィート(約8.2メートル)の距離に引かれるラインの外側から放ったシュートがゴールすると4点になります。今後、この4点シュートという新しいルールが定着するのかは不明です。

 

4ポイントシュートに相当
4ポイントシュートに相当

「3点シュート」は1930年代からアメリカの大学リーグやプロリーグで試験的に導入されはじめました。評判がよかったことから、NBAでは1979年から、日本では1985年から採用されました。

 

さて、バスケットボールの起源です。

1891年(明治24年)12月21日に、バスケットボールの最初のゲームがおこなわれました。このゲームを考案したのは、米国マサチューセッツ州にあったYMCA国際研修学校のカナダ人教員ジェイムズ・ネイスミスという方です。

 

体育学科長のギューリック博士から、「冬の屋内で学生が簡単に楽しく安全に遊ぶことができるゲーム」を考案するように求められたネイスミスは、とてもユニークな方法でバスケットボールの発案へとつなげます。

 

それが、ネイスミスの13条のルールです。

1.ボールは片手あるいは両手でどの方向に投げてもよい

2.ボールは片手あるいは両手でどの方向にたたいてもよい

3.プレーヤーはボールを保持したまま走ることはできない

4.ボールは両手で保持しなければならない

5.相手を小突いたり、捕まえたり、つまずかせたりなど許されない

6.第2,3,4,5条で述べたことに1回違反を犯すごとに、1個のファウルとする

7.チームが連続して3個のファウルを犯すと、相手チームに1ゴールを与える

8.ボールがバスケット内に入ればゴール成功である

9.ボールがコート外に出たら、最初にボールを保持したプレーヤーがスローインする

10.副審はプレーヤーを審判し、ファウルを記録する

11.主審はボールをめぐるプレーを判定する

12.競技時間は15分ハーフ制とし、5分間のハーフタイムを置く

13.ゴール成功の多かったチームのほうが勝者となる

 

☞ YMCA world(2010年12月号)YMVAの偉人