ベビコンは日立の商標ですが、最も普及しているので、他社製を含めてレシプロタイプの小型空気圧縮機を通称ベビコンと言います。
ベビコンの保守メンテナンスには、強い思いがあります。もう40年近く前のことになるのですが、工場でベビコンのシリンダヘッドの破裂事故がありました。専用の防音室のなかにあったベビコンで起こったものです。ケガ人が出なかったのが幸いですが、破片が飛び散った様子をみて、恐怖を感じました。以降工場のベビコンの保守点検には気合を入れていました。
ベビコンの取扱説明書には安全上の注意事項が記載されています。注意事項には「絶対に・・しないでください」という記載がたくさんあります。是非確認ください。
安全上の注意を守らなくても、必ず事故になるわけではないので、多くの方は甘く見がちです。
ベビコンを屋外に据え付けてはいけないのは当然ですが、屋内でも粉塵や鉄粉、木屑などがかかるとか、腐食性ガス雰囲気のある場所にも設置してはいけません。また、可燃物や危険物の近くや高温になる場所にも据付禁止です。また、床が斜めになっているとか、壁にピッタリつけているとかもNGです。
チェックリストをつくって、全てのベビコンで日常点検を必ずします。
吸込みフィルターの清掃は250時間が目安ですから、連続操業なら10日毎です。エアタンクのドレン抜きは毎日おこないます。オイルゲージも毎日確認して、潤滑油の給油あるいは更油をおこないます。Vベルトは緩む前に交換してコンディションを整えます。
そのうえで、メーカーによる総合点検整備を定期的に実施します。
エアコンプレッサーは大きな電力を使いますから、適切なメンテナンスをおこなうことで、省エネ効果も大きくなります。
☞ 今日も、ご安全に!!