自民党総裁選の候補者が、公約として、2050年を目処に日本の首都を東京から別の場所に移転すると表明してはどうでしょうか?
東京一極集中が日本全体の成長を阻害しており、自然災害など多くのリスクを高めていることに異論がある人は少ないと思います。ちょうど、インドネシアのジャカルタからヌサンタラへの首都移転計画が2045年完成を目標に進行中で、よい参考になります。
インドネシアの首都移転の目的は2つです。
1.ジャカルタが人口3000万人の巨大都市であり、ジャカルタのあるジャワ島に全人口の1/2が集中している。一極集中が進んだことで国全体の経済成長を阻害している。
2.インドネシアは日本と同じく地震や台風など自然災害のリスクが高い国です。とりわけ海抜が低く軟弱地盤、断層帯が近くにあって過去に大震災に見舞われたことのあるジャカルタには大きなリスクがある。(ヌサンタラのあるボルネオ島東岸は比較的地震のリスクが低い)首都機能がジャカルタに集中していることは危険である。
この2つとも、東京にピッタリ当てはまります。
個人的な提案としては、東京を日本の経済金融の中心として残しながら、国会や行政・司法など政治の中心となる首都(皇居がある都市を首都と定義するなら、副首都でもいい)を別に建設するのです。
新首都は、自然災害リスクの低い内陸部に設置され、2050年完成ですから完全なゼロカーボンを達成する人工都市です。人口は東京23区の約1/10の100万人規模ですが、面積は23区の1/2の300㎢とします。
移転する場所は、福島地域あるいは岐阜地域が最適と思います。いかがでしょうか?
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