ナスのポリフェノールはナスニン。夏を乗り切れ!

夏野菜の定番、ナスとトマトは山口県でも生産量が増えています。

 

ナスは下関市の吉田地区の「吉田ナス」が有名です。萩や長門でつくられる大型の田尾ナスは「萩たまげなす」として人気があります。暑い時季には、身体を冷やす夏野菜を食べるのがよいので、山口県のナスも試してみてください。

 

なすとトマトとチーズ
なすとトマトとチーズ

ナスにはナスニンというポリフェノールが含まれていて、健康長寿に効果があると言われています。

 

ナスニンはなすの皮に含まれる特有のポリフェノールで、青紫色の色素成分。果肉に含まれるクロロゲン酸とともに強い抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防に効果があると言われています。また、眼精疲労の緩和も期待できます。

☞ JA山口のWebサイト「なす」

 

ところで、ポリフェノールとはよく耳にしますが、いったい何だろう?

フェノールは和名では石炭酸。ベンゼン環に水酸基がついたものです。ポリフェノールはフェノールがポリ(たくさん)含まれる化合物です。

 

ポリフェノールは植物が光合成をするときに生成されるもので、あらゆる植物に含まれます。

動物はポリフェノールを合成することができませんから、全て植物から摂取します。1日の摂取量は1~1.5gくらいです。

 

ポリフェノールには、植物によっていろいろな種類があります。分子量の小さいものはフラボノイドやカテキンなど、大きいものはタンニンなどです。ナスが生成するポリフェノールのナスニンは、フラボノイド類の一種で、比較的分子量の小さいものです。

 

ちょっと、身もふたもない話をすると、ポリフェノールそのものが人の身体によい効果があるという証拠はないようです。

但し、ポリフェノールの摂取量が多い人ほど、高齢になっても健康という統計はたくさん存在します。つまりは、植物(野菜ですね)をたくさん食べる人のほうが、あまり食べない人と比べて、より健康というわけです。

旬の美味しい野菜をしっかり食べましょう。