パリオリンピック2024は、審判の判定やルールの解釈などでいろいろとクレームがついています。
過去のオリンピックや国際大会との比較は難しいのですが、フランスという国の印象がちょっと増幅しているように思います。フランスという国の印象って?と真顔で訊かれると答え難いのですが、芸術と美食の国であると同時に、暴動やデモ、ストライキが多発することから”ムリを強引に通す”とか、自己中心的でひねくれ者というイメージが少々あります。
有名なエスニックジョークです。
世界各国の人が乗った船が沈没しかかっています。そこで、船長は各国の乗客を海に飛び込ませようとします。
アメリカ人に対して「飛び込めばヒーローになれますよ」
イギリス人に対して「ここで海に飛び込めば紳士です」
フランス人に対して「決して海には飛び込まないでください」
日本人に対して「みなさん飛び込んでいますよ」
そして、有名なオチは、大阪人に対して 「阪神が優勝しましたよ」
さて、スポーツ競技は大きく分けて「強さ」と「巧みさ」を競うわけです。
「強さ」には「速さ」や「長さ」「重さ」など計量できるものを含みます。 一般に「強さ」では、判定の問題は出てきません。
問題は「巧みさ」の評価です。
話題になったブレイキンの採点結果を図にしてみました。9か国9人の審判がいて、技術・表現・独創性・出来栄え・音楽性の5項目で優劣をつけるのですが、審判によって、かなり判定の仕方がばらつきます。
この試合は青の選手が5-4で勝利しました。
審判によって、評価のメリハリにも違いがあって、日本・スペイン・中国の3人の審判はあまりはっきりした点差をつけていません。ドイツ・フランス・韓国の審判は割にはっきり優劣をつけています。
さて、技術の項目は最も客観的な評価がされそうですが、赤ー4.6点から青+2.8点まで評価が分かれています。赤の選手を優位とした審判が5人で青を指示したのは4人です。この大きなバラツキは技術評価基準が固まっていないからなんでしょうか?
その他の4項目では、表現と独創性は青の選手が優位で、出来栄えと音楽性は赤の選手が優位です。まぁ、なんとなくですが、青の選手はめちゃカッケーかったけど、少し雑になった?ということでしょうか。
でも、みんなかっこよかったです。やはり優劣はつけにくそうですから、オリンピック競技には馴染まないのかも知れませんね。