広島市と長崎市は「国際平和文化都市」として世界に知られるべきだと思います。
ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下から79年が経過しました。実際に体験した人は、当然ですが現在は80歳を超えています。日本には80歳以上の方が1280万人近くいて、全人口の10%を超えています。長寿大国日本、めでたいことです。
ヒロシマ・ナガサキを自らの政治的思想をゴリ押しすることに利用するのは、いい加減に止めて欲しいと思います。とりわけ、自国の政府を批判することにヒロシマ・ナガサキを口実にされるのは不愉快です。
大半のヒロシマ・ナガサキ市民は、そのようなことは決して求めていないと思います。
ヒロシマ・ナガサキという二つの国際平和文化都市の存在意義は、この二つの都市が双方に多くの被害を出した大きな戦争が終わった場所だということです。
そして、ヒロシマ・ナガサキという二つの都市は、その市民の力を結集して、戦争の終結後、極めて短期間に復興を果たし、文化の華を咲かせ、平和で幸福な生活を取り戻しました。その繁栄は79年の年月を経て、今も変わることはありません。
つまり、ヒロシマ・ナガサキが世界に発信するのは、「戦争は不毛だ。戦争を止めるのだ。戦争を止めれば、こんなに平和で文化的な都市を築くことができる。努力すれば、その都市は繁栄を国際的に示すことができるのだ!核兵器によって一度は壊滅したヒロシマ・ナガサキがそれを証明している」というメッセージなんだろうと思います。