ジェロントロジーを学んで新しいビジネスを創成する

ジェロントロジーという言葉を耳にする機会が増えました。

 

ジェロントロジーは「加齢学」「老人学」などと訳されます。

 

ジェロントロジー
ジェロントロジー

ニッセイ基礎研究所のwebサイトをみると、「加齢に伴う心身の変化を研究し、高齢社会における個人と社会の様々な課題を解決することを目的とした、AGING(加齢・高齢化)を科学する学問」というのが定義だそうです。

 

1903年にフランス・パスツール研究所のメチニコフ博士が命名したそうです。メチニコフは現在のウクライナ・ハリキウの生まれでユダヤ人です。免疫の研究でノーベル賞を受賞していますが、腸内細菌の働きが老化を抑制するとしてヨーグルトを食べることを推奨したことで有名です。

☞ 明治ヨーグルトライブラリー>メチニコフ

 

さて、ジェロントロジーですが、いろいろなビジネスに応用できそうではあります。

先ず思い出されるのが「健康づくり産業」です。 衣・食・住それぞれの分野で健康づくり産業は活性化しています。

 

高齢者が健康に過ごせるために「衣」ですが、単に衣料と考えずに、寝具だったり、メガネや補聴器のような装具も大きな市場になっています。

「食」はもっと重要です。ヨーグルトもそうですが、高齢者に必要な栄養を補給する食品やサプリメントの市場規模は膨大です。

「住」もバリアフリー化なども重要ですが、もっと広い視野で「健康まちづくり」というビジネスも広がっていきます。

 

2025年の日本の高齢者人口は3657万人です。国の人口と比較するとウクライナとほぼ同じ人数です。G7ではカナダの人口に匹敵しますし、中東の大国サウジアラビアとも似たような数です。この膨大な市場が国内にあるわけです。

そして、忘れてならないのはこの3657万人は年金受給者でもあることです。その総額は年間に55兆円を超えるのです。