新浪さんは、口をつぐんでおく方がよかった

新浪剛史氏「質問が来ないから私から申し上げる」 小林製薬に「みっともない」と批判おさまらず<読売新聞>

 

サントリーの社長である新浪さんの発言にはやっぱり違和感があります。サントリーは「水と生きる」とか綺麗ごとを並べますが、やはりお酒を売って儲けている会社です。お酒は、善し悪しはともかくとして、多くの人の健康と経済と家庭を壊しているわけです。お酒やたばこを扱う企業のトップは、他社を批判することには自省をしておくほうがよかろうと感じます。

 

サントリーが世界に展開している缶チューハイ
サントリーが世界に展開している缶チューハイ

お酒は社会の潤滑剤であり、生活のクオリティーを高めることにも有益です。楽しく嗜むことには、何の問題もありません。

 

しかし、日本で1年間にアルコールが原因で亡くなる人は3万人を超えます。アルコール依存症の人が日本には80万人以上います。

アルコールは、脳、心臓、肺、胃や大腸、肝臓などあらゆる部位の疾病を引き起こします。日本人の健康を損なう大きな要素です。

 

アルコール飲料による日本の経済損失は年間9兆円を超えてGDPの2%以上を占めるとも言われます。アルコールの摂取は労働生産性を低下させて、労働災害や交通事故などのリスクを増大させます。また、多くの暴力事件の原因にもなります。

小林製薬問題には、サントリーとしては黙っているほうが賢い対応と思います。

 

さらに本筋としては、サントリーはロコモアで有名なセサミンなど健康食品やサプリメントの日本最大のプレイヤーです。話題というか、問題になっている「機能性標示食品」の売上高が年間1000億円を超えるそうです。

果たして、サントリーの健康食品やサプリメントには確実な効果が認められるのだろうか?隠れたリスクは本当にないのか?

 

まぁ、何となくですが、新浪社長の発言は最後に自分の会社の首を締めることになりそうな予感がします。

 

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2017.12.13
健康食品を利用する際の注意すべきポイント(消費者庁).pdf
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