国の経済力とオリンピックメダル数の相関

パリオリンピックがはじまりましたが、競技場を整備したり、道具をそろえるのに、お金のかかりそうな競技種目が増えています。

 

オリンピックでは、お金のある豊かな国はたくさんのメダルを獲得して大盛り上がりになりがちです。後進国の選手でも、単純に走ったり。跳んだり・投げたり・泳いだり競技では、好成績を上げることも多いわけですから、ちょっとつまらないと感じるのではないかと心配です。

 

GDPとメダル数(東京2020)
GDPとメダル数(東京2020)

東京オリンピック2020(実際は2021年開催)の結果をグラフにしてみました。

横軸が国のGDP(2023年)で、縦軸がメダル獲得数(金銀銅を足した数)です。

 

一番右がアメリカで2番目が中国です。GDPの大きな2大国がメダル獲得数でもトップ2です。

 

Ⅰの塊は、GDPもそこそこに大きくて、メダル獲得数はそれ以上に多いグループです。オリンピックが最も盛り上がる国々です。

西ヨーロッパの国にカナダ、オーストラリア、日本、韓国などの先進国が入ります。東京オリンピックでは、ここにROC(ロシアオリンピック委員会)も含まれていました。

 

Ⅱの塊は、GDPは小さいのですがオリンピックでは活躍が顕著なグループです。ウクライナ、キューバ、ハンガリー、ニュージーランドなどの国が入ります。

 

Ⅲの塊は、GDPほどにオリンピックでは活躍できていない国々です。筆頭はインドです。GDPは世界5位レベルですが、メダル獲得数では35位にとどまります。 

UAE、サウジアラビア、カタール、イラクなど中東の国、シンガポール、ベトナム、バングラディシュ、パキスタンなど南アジアの国、メキシコ、チリ、ペルーなど中南米の国がこのグループです。

 

華やかな採点競技だけではなく、アスリートが純粋に身体能力を競うような種目を増やしていくことも大事な気がします。