3年前の2021年7月23日に東京オリンピックが開幕しました。
パリオリンピックの開幕直前となり、オリンピックにかかる経費が話題になっています。パリオリンピックは新しい施設をほとんどつくらない、コンパクトな運営をすることを強調しています。パリオリンピック2024にかかる経費は、84億ユーロ(約1兆4000億円)と計画されています。円安が進行したこともあり、円換算では東京オリンピック2020相当の経費になりそうです。
東京オリンピック2020(実際の開催は2021)の経費の推移です。
2013年に招致立候補した時の予算額は7340億円でした。オリンピック終了後、会計検査院が公表した経費は1兆6989億円です。立候補時点の231%でした。ちょっとスゴイです。
ただ、この間も経緯を見るともっとビックリです。
2013年の立候補時に7340億円だったものが、2016年のバージョン1(V1)予算で、いきなり1兆5千億円と2倍以上になっています。
さすがに非難されたのか、その後は1割減の1兆3500億円と予算を縮小しますが、コロナ禍に遭遇して開催が延期された後の2020年12月に1兆6440億円に増額します。延期に伴う費用が2000億円くらいかかったようです。
結局、東京大会は2021年に無観客で開催されることになりました。警備などの費用が不要になったわけですが、最終的にかかった費用は1兆6989億円です。
リオデジャネイロ2016では、オリンピック開催後にリオデジャネイロ市が財政非常事態宣言を出すという事態も起こりました。オリンピックのような大規模イベントを開催してくのは、なかなか厳しいようです。近い将来、オンライン開催になるかもしれませんね。