クルマに乗るとカーナビが「7月22日月曜日。下駄の日です。」と言いました。
22(二二)日だから下駄の日というのは、うまいことつけたなって思いました。これに加えて下駄の寸法が男物は七寸七分、女物は七寸二分ということから、7月22日になったそうです。ネットで調べると、1991年に全国木製はきもの業組合連合会が制定したとありますが、今はその連合会は解散しており、存在しないようです。
和装をする機会がなくなったので、下駄を履くこともなくなりました。我が家にも、確かどこかにはあるはずですが、十年といわず見ていません。
下駄について「きもの用語大全」というサイトを見てみると、「下駄」が含まれる用語が28個でてきました。拾い読みです。
「下駄(げた)」 下駄は木製の履物で、台と呼ばれる、足を乗せる台木に三つの穴をあけ、鼻緒をすげたものです。
歯のつくりは2種類あり、一材でつくる「蓮歯下駄(れんしげた)」と、台と歯が異なる材の「差歯下駄(さしげた)」があります。
「差歯下駄」のうち、歯のほぞが台の表面に現れているのを「露卯(ろぼう)」、隠れているものを「陰卯(いんぼう)」といいます。
※ 下駄とは全く関係ないのですが、ロシアの略表記は露ですが、ウクライナは烏(あるいは宇)でした。ちょっと気になったので・・。
下駄は通常二本歯ですが、一本歯や三本歯のものもあり、「右近下駄」や「舟形下駄」のように歯の無い下駄もあります。
下駄の材で有名なものには桐、杉などがあります。
下駄の形は男物では真四角に近く、女物では楕円に近いように思っていましたが、男物でも真四角に近いのは西日本のようです。また、鼻緒を留める眼の位置も関東では歯の前、関西では歯の後ろと異なるそうです。この違いは、徳川と豊臣の争いまで遡るようですが、よくわかりません。いずれにせよ、下駄というユニークな履物を見ることは減っていきそうです。少し残念ですね。