地方自治体のトップや元トップの方のパワハラ体質が話題になっています。
ハラスメントをする人は、例外なくナルシシストです。ナルシシストとは、自分をこよなく愛し、陶酔している人を指す言葉。ギリシャ神話に登場し、水面に映った自分の姿に恋をして水死した「ナルキッソス」の名前が由来とされます。周りに迷惑を掛けるナルシシストは疾病と診断され、治療を受けることで症状が緩和されます。
以下は、アメリカ・メルク製薬(MSD)マニュアルの抜粋です、特定の個人についてのことではありません。
【特徴】
自己愛性パーソナリティ障害は、優越感(誇大性)、賞賛されたいという欲求、および共感性のなさの広汎なパターンを特徴とする。
【症状】
自己愛性パーソナリティ障害の患者は自分の能力を過大評価し、自分の業績を誇張し、他者の能力を過小評価する傾向がある。
誇大性:自己愛性パーソナリティ障害の患者は自分の能力を過大評価し、自分の業績を誇張する。自分が他者より優れている、独特である、または特別であると考える。患者が自分の価値や業績について過大評価する際、しばしば他者の価値や業績の過小評価も行う。
特別であるという空想:患者は大きな業績という空想(圧倒的な知能または美しさについて賞賛されること、名声や影響力をもつこと、または素晴らしい恋愛を経験すること)にとらわれる。自分が、普通の人とではなく、自分と同様に特別で才能のある人とのみ関わるべきであると考える。患者はこのような並はずれた人々との付き合いを、自尊心を支え、高めるために利用する。
賞賛されたいという欲求:自己愛性パーソナリティ障害の患者は過剰なまでの賞賛を受けないと気がすまないため、その自尊心は他者からよく思われることに依存する。このため、患者の自尊心は通常は非常に壊れやすい。患者はしばしば他者が自分のことをどのように考えているかを注視しており、自分がどれだけうまくやっているかを吟味している。
自己愛性パーソナリティ障害の患者は、他者による批判、また恥辱感や敗北感を味わう失敗に敏感であり、これらを気にする。怒りや軽蔑をもって反応したり、荒々しく反撃したりすることがある。または、自尊心を守るために、引きこもったり、表向きはその状況を受け入れたりすることもある。患者は失敗する可能性のある状況を避けることがある。
【診断】
自己愛性パーソナリティ障害の診断は、自分の重要性と才能についての誇大な、根拠のない感覚、無条件に賞賛されたいという欲求、特権意識などの特定の症状に基づいて下される。
以下の9項目のうち5つに該当するなら、可能性があります。
➀ 自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
➁ 途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。
➂ 自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
④ 無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。
⑤ 特権意識をもっている。
⑥ 目標を達成するために他者を利用する。
⑦ 共感性に欠けている。
⑧ 他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
⑨ 傲慢かつ横柄である。
【治療】
割愛します。