東京都知事選~投票率はお天気次第か?~

東京都知事選挙がありました。別のテレビをみていたら、8時ちょうどに現職の小池百合子氏当選確実の速報が流れます。

 

選挙が盛り上がらず、投票率が伸びない理由の一つが、この「8時ちょうどの当確速報」だというのは間違いないです。本来ならば、国政選挙以上に日本の行く末を左右する都知事選挙ですから、情緒というか、余韻というか、そんなものが全くないのはちょっと残念です。

 

YouTuber
YouTuber?

まぁ、小池百合子知事の圧勝でした。実力差がありすぎて、往時の横綱白鵬が十両力士に胸を出したような印象です。

 

最も盛り上げたのが、ポスターの方だったのですから、どうしようもないです。もちろん、この方が当選する、あるいは当選させようと考えて投票した人は少ないのですが、それにしても・・って感じです。

 

さて、今回の都知事選は投票率が60.6%と前回(2020年7月5日)55.0%より高かったことをポジティブに評価する報道がありました。

 

ただ、前々回(2016年7月31日)が59.7%ですから、前回の55.0%がちょっと低かったわけです。前回は新型コロナ感染拡大警戒期間中で、且つ投票日の天気が雨だったのが、投票率が伸びなかった要因のようです。

 

実は、その前の2014年2月9日は投票率46.1%という記録的な低さでした。

前任の猪瀬知事がスキャンダルで辞任した後任を選ぶ選挙でした。猪瀬さんが辞任を表明したのが就任のちょうど1年後ですから、選挙と選挙の間の期間が短かったのです。

舛添要一氏が当選しましたが、この年は2月7日から9日にかけて「平成26年豪雪」となりました。投票前日の8日に千葉市で観測史上1位の積雪33㎝、東京大手町で史上8位の積雪27㎝が記録されて、9日は東京都内でも真冬日でした。ちょっと、投票に行く気にはなりません。

 

調べるときりがないですが、猪瀬知事が当選した2012年12月16日の選挙は投票率62.6%と1975年以来の60%超えでした。実は、この選挙は民主党の野田佳彦総理が国会を解散した後の総選挙と同日選です。しかも、東京は快晴、最高気温18℃の麗らかな日和でした。

 

投票率を最も強く左右するのは天気なのかも知れません。