休日は中国語では仮日(假日)です。かりの日、いつわりの日です。
ある会社に仕事で訪問しました。この会社は毎週土曜日がお休みで、週に2日は金曜日がお休みになります。日曜日は出勤日です。元々、連続操業の工場に勤めていたので、日曜日に仕事をすることに違和感はないのですが、最近ではちょっと珍しい印象です。
人が決まった日に休日を取るというのは、社会が高度化した証です。日本の古代、飛鳥時代には六仮という制度があって、六日に1日の割合で休日になっていたそうです。
1週間が7日になるのユダヤ暦の影響で、ずっと後のことです。六仮は六曜なのか?と思ったら、六曜も中国から伝えられたのは14世紀だそうです。どうも、人は6~7日の周期で休日をとるのが適当なようです。
この時代でも六仮に加えて、冠婚葬祭、旅行、参詣、引っ越しなど、様々な理由で臨時の仮が認められていました。
防人のような軍人には疲労を抑え体力を回復させるために、楽人や舞人には新たな芸術に触れる機会をつくるために、5日連続の仮を臨時に与えるといったこともあったようです。また、女官には一月に3日の仮を別に与えるという決まりもあったそうです。
要するに、古代でも休日をしっかりとること効用はよく知られていたようです。暑い時期ですから、休養をしっかりとることも大事です。