熊野古道にいつか行ってみよう

テレビの旅番組で熊野古道が紹介されていましたが、意外に行きやすいのですね。

 

山口県民にとって、紀伊半島はちょっと縁遠いような気がします。紀伊半島を構成する3県では和歌山県は和歌山市まで、奈良県は明日香村まで、三重県は伊勢市までは行ったことがあります。つまり、国が定義している紀伊半島には三重県側でちょっとタッチしているだけで、本格的には訪問したことがありません。

 

熊野三山
熊野三山

「熊野古道」という名前から、容易にはたどり着けないイメージを持っていましたが、そんなことはありませんでした。熊野三山を周るだけなら、山口県からでも1泊2日で十分足りるようです。

 

熊野は「蘇り(よみがえり)の地」といわれます。日本という国を産んだのは、イザナギとイザナミという夫婦神です。

夫婦神の第一子が天照大神(アマテラスオオミカミ)で、第二子が素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。イザナミが第三子として火の神を産んだために、焼死して黄泉の国に住むようになり、亡骸は熊野に葬られました。~もちろん諸説あります~

 

熊野信仰がはじまった中世の頃は、女性が出産の際に亡くなることが多くあったわけです。そうした女性の御霊を慰めて、できることなら蘇りを祈願する場所が熊野でした。

熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社です。祭神が順に、長男のスサノオノミコト、父神のイザナギ、母神のイザナミです。熊野三山は、この順に西から参るのが順路なんだそうです。

 

中世において、熊野詣は他の霊場や聖地とは異なり、天皇、院、女院から、男女を問わず庶民一般、更には身障者や病人まで、幅広い層がおこないました。自分では歩けないほどの身障者や病人、盲人などでも、他の参詣者たちや沿道の住民が支援して、ときには荷車に乗せて熊野詣をしていたそうです。

 

いつか、行ってみましょうね。