毎日のニュースで日経平均株価が話題になりますが、この指標が日本の経済動向を正確に反映しているのかは疑問です。
日経平均株価は日本経済新聞が算出した株価指数です。東京証券取引所のプライム市場に上場する約1800銘柄の中から225銘柄を選択して、それぞれの株価にある重み付け指数を乗じて求めた指数です。この指数は株価が高い銘柄で大きくなるので、ほとんどの銘柄で株価が下がっていても、特定の値がさ株の株価が上がれば日経平均が上がるということがときとどき起こります。
日経平均に採用される銘柄は半年に1度入れ替わります。市場流動性の高い銘柄を採用し、流動性の低い銘柄を除外します。また、業種間のバランスをとるためにも、入替をおこないます。
今年4月の入替で、新たに採用されたのが、ディスコ、ソシオネクスト、ZOZOの3銘柄です。一方で除外されたのが、宝ホールディングス、住友大阪セメント、大平洋金属の3銘柄です。
昨年10月の入替では、レーザーテック、メルカリ、ニトリホールディングスが採用され、日本板硝子、三井E&S(旧三井造船)、松井証券が除外されました。
その前、昨年4月に採用されたのはルネサスエレクトロニクス、オリエンタルランド、日本航空で、除外されたのが日本軽金属ホールディングス、東邦亜鉛、東洋紡の3銘柄です。
半導体関連銘柄の採用が続いていて、半導体関連の市況が日経平均全体に影響を与える程度が高まっているようです。
この間に採用された9銘柄は、出戻りの日本航空を除くとカタカナ企業(ZOZOはアルファベット)ばかりで、外れるのは漢字の会社です。個人的には、除外された銘柄のほうに思い入れを感じてしまいます。