水難件数は減ってきたが、まだ死亡者は山の2倍以上

暑くなってきて、海や川、湖などで遊ぶ機会が増えると心配なのは水難事故です。

 

山での遭難がどんどん増えていることは憂慮されています。水難事故のほうは基本的には減少傾向が続いてきましたが、近年は件数や死傷者数などほぼ横ばいです。水難事故の恐ろしさは死亡率が非常に高いということです。

 

水難と遭難
水難と遭難

昨年(2023年)の統計で、水難の件数1392件で水難者1667人ですが、このうち45%に当たる743人が亡くなっており、17%の290人が負傷しています。

山の遭難では遭難者3568人に対して死亡者335人で死亡率が9.4%です。水難事故は助かりにくいことがわかります。

 

また、水難者といえば子どものイメージがあるのですが、実際には水難事故の死亡者のうち高校生以下は4.4%でした。死亡者全体の35%が65歳以上の高齢者です。

山の遭難統計は年齢の刻みが異なり60歳以上が49%、70歳以上が29%となっています。

 

海も山も高齢者の遭難死亡が多いのです。気をつけましょう。