タイパやコスパが悪くても自炊する

都会では料理の宅配 Uber Eats が大繁盛ということですが、当地には進出していません。

 

東京には7年近く単身赴任していました。外食することもありましたが、朝食はほぼ全て、昼食と夕食も半分は自炊していました。今はやりの表現で言えば、自炊することはタイパもコスパもよくないので、無駄な行為と判定されるかも知れません。しかし、中年の単身赴任者にとって自炊は、自炊することそのものに意味があったように思います。

 

自炊
自炊

何故、自炊が苦にならず、会社にお弁当を持っていくようなことまでできたかというと、学生の頃に山に行っていたからです。

長いときは2~3週間も山に入ったままでしたから、当然自炊です。

 

もちろん、大したものは作れないのですが、山では食事がひとつの楽しみなうえに、時間はたっぷりあります。夏山で雨にあって沈殿するようなことになれば、とにかく何かを調理して食べることだけしか時間が潰れません。

現代のようにネットがあるわけでもないので、雑音まじりのAMラジオを聞くくらいです。

 

登山でなくても、タイパやコスパを追求するばかりではなく、自炊することで、日常生活の楽しみやアクセントを探すのも大事な気がします。

最近のテレビでもグルメ番組は花盛りですが、以前のような高級食材を紹介する番組は減っています。人気番組「孤独のグルメ」にあるように、庶民的なうどん屋、ラーメン屋、街中華などを取り上げるプログラムが増えています。

 

そこで、さらに一歩進んで自宅で簡単な食事を準備する機会を増やすのもいいような気がします。何故、こんなことを書いたかというと、一人暮らし向け自炊用食材の開発というテーマがでてきたからです。なかなか面白そうなテーマではありますが、「無理なく、簡単に」を追求し過ぎると、継続して販売することができないような気もします。適度に手間が掛かるほうがよさそうですが、”適度”がどのあたりにあるのか、個人差が大きくてよくわかりません。