QPはキューピー、QBはクォーターバック、とは限らない

電圧を変換する変圧器(トランス)を収めた金属製の箱をキュービクルといいます。

 

最近では最もよく見かけるのはコンビニの駐車場のような気がします。発電所から送られてくる電気は電圧が6600Vありますが、施設のなかで使う動力200V、電灯100Vに変換する非筒用があります。キュービクルの中には、変圧器の他に、力率改善用のコンデンサ、回路の開閉機器、保護装置、計測器などが収まっています。

 

キュービクル
キュービクル

ちょっと話題になったのが、キュービクルを英語の略語で書くときにQPと書くことがあるのですが、QBと書くこともあるということ。また、CUBと書くこともあります。

 

キュービクル(cubicle)を辞書で引くと、区切られた場所、小部屋、個室、間仕切りとあります。箱型高圧受電設備をキュービクルというのは日本だけなのかもしれません。

ちなみに、立方体がキューブ(cube)で、立方体がキュービック(cubic)ですが、キュービクルは小部屋で立方体と限るわけではありません。

 

ちょっと調べてみましたが、QPの場合Qはキュービクルの”キュー”で、Pは受電設備(Power receiving equipment)のことだそうです。元々はQPと書かれることが多かったのが、キュービクルの”キュー””ビクル”の音からQBと書かれることが増えたということです。

まぁ、諸説ありそうです。

 

こうした略語はきちんとした決まりごとが無いので、注意が必要です。

冷却塔、クーリングタワーをCTと書かれていたことがありました。まさかCTスキャンとは思わないのですが、調整タンク(Conditioning Tank)をCTと書いたりするので、一瞬ハッとします。元の会社では、冷却塔はCWTと略していました。

 

まぁ、いろいろあって、思わぬ勘違いをしないように、確認が必要ですね。