自動車タイヤで把握する景気動向はちょっと厳しい

クルマのタイヤが減ってきたので交換しました。

 

乗用車のタイヤの寿命は随分と長くなったような気がします。クルマに乗り始めた頃は、2年くらいで交換していた覚えがあります。今は、夏タイヤと冬タイヤを交換することもあるのでしょうが、それほどの頻度では交換しません。タイヤの性能向上に加えて、クルマ自体の性能や道路の舗装改良なども貢献しているのかも知れません。

 

さて、タイヤの需要は経済指標としても役立ちます。新型コロナ感染症による日本経済の低迷はタイヤの需要を大きく損ないました。

 

日本自動車タイヤ協会(JATMA)の統計によると、コロナ前の2019年に市販用タイヤ需要の四輪車用合計は6948万本でした。

 

それが、コロナ禍に見舞われた2020年のタイヤ需要は6289万本となり11%も減りました。2021年には6753万本、2022年には6951万本とコロナ前を回復してきましたが、昨年2023年は6530万本とまた減少に転じています。減少率は6.5%にもなります。

タイヤ協会は2024年の需要を、2023年並みあるいは若干のマイナスと予想しているようです。

 

タイヤの需要は、性能向上などによる寿命の延長や、営業車用では再生タイヤの利用、暖冬傾向による冬用タイヤの需要減少?など複雑な要素があります。電気自動車など車体重量の思いクルマではタイヤの減りが激しくなるとも言われます。

 

それでも、注目される指標の一つなんだろうと思います。ときどき眺めてみましょう。

☞ 日本自動車タイヤ協会 「統計」