日本では多くのスポーツで天皇杯というものがあります。英語では emperor's cup です。
杯はさかづきで、cupも容器のことです。ところで、フィギアスケートのNHK杯は、何故だかNHK trophyと呼ばれます。
世界のスポーツ大会の頂点には、world cupがあります。サッカーのFIFAワールドカップで優勝国に渡されるのは、cup（器）の形をしていなくてtrophyです。ちょっと不思議です。
前回のFIFAワールドカップで優勝したアルゼンチンの主将メッシが手にしているものは、器ではありませんね。
トロフィー（trophy）の語源は ギリシャ語の戦利品を意味する「Tropaion」だそうです。古代の戦いでは、破った敵の遺体を剣や槍や盾などの戦闘具とともに、勝利の地に飾ったのだそうです。
このため、トロフィーには武具の形をしているものがあるということです。競馬の天皇賞のように盾が一般的です。
なかには、少し変わったトロフィーもあって、マスターズゴルフのトロフィーはクラブハウスを模しています。
大相撲の天皇賜杯は重さが29㎏もあって、たぶん世界一重いトロフィーでしょう。
ちょっと、面白いです。
