今日は、誰も何も言わないけれど「昭和の日」です。
昭和の日は、平成17年の「国民の祝日に関する法律」の改正により、平成19年から設けられた「国民の祝日」であり、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日とされています。
60年余りに及ぶ昭和の時代は、未曽有の激動と変革、苦難と復興の時代でした。今日の日本は、このような時代の礎の上に築かれたものであり、昭和の時代を顧み、歴史的教訓を酌み取ることによって、平和国家、日本のあり方に思いをいたし、未来への指針を学び取ることは、我が国の将来にとって極めて意義深いことです。
こうした観点から、昭和の時代に天皇誕生日として広く国民に親しまれ、この時代を象徴する4月29日を昭和の日とすることとされました。
なお、この4月29日は、平成元年から平成18年までは、みどりの日とされていました。
昭和という元号は60年以上も続いたので、確かに激動と変革、苦難と復興の時代と言えます。
最も大きな事件は第二次世界大戦であり、日本の敗戦ですが、我々世代にはあまり実感がありません。
戦後日本の復興と高度経済成長と、それに伴う公害問題など多くの歪み。オイルショック以降の停滞から、バブル経済への移行のほうは不確かながらも実感があります。
昭和や令和の「和」という漢字は、元号では20回も登場し、第5位の頻出文字だそうです。(ちなみに、永、元、天、治が、和より多い)
昭和の「昭」も令和の「令」も使われているのは1度だけです。
当たり前ですが、昭和という元号がつくられたのは大正時代の終わり頃、平成は昭和、令和は平成の終わり頃ということになります。
大正は、大正デモクラシー、第一次世界大戦から戦後恐慌、そして関東大震災(大正12年9月)と続いていきました。大正の人が、次の時代は明るくてよくおさまっていって欲しいという願いを込めた元号が昭和なんでしょうね。