下関の最もよい場所にあるシティホテルが下関グランドホテルです。
美味しい海鮮料理やお寿司が楽しめる唐戸市場やカモンワーフは観光客に大人気です。しものせき水族館海響館やアミューズメントパーク_はい!からっと横丁は家族連れで賑わいます。亀山八幡宮、赤間神宮、春帆楼の日清講和記念館は歴史好きにはたまりません。その真ん中、唐戸桟橋に下関グランドホテルがあります。☞ 下関観光ガイドブック
下関グランドホテルに、このところ仕事で何度か行く機会がありました。
そこで、初めて知ったのですが、この建物はもともとホテルとして建設されたものではなく、建物全体を購入してホテルに改装したものなんだそうです。
下関グランドホテルのWebサイトによると、1970年(昭和45年)の営業開始当時は、6階までがオフィス、7階にレストラン、8階と9階がホテルで34室の客室と宴会場があったそうです。
1994年(平成6年)に、建物全体をSHKグループが取得して全館をホテルに改装しました。現在は1階がフロントとラウンジ、2階~4階が宴会場、5階がレストラン、6~9階に86室の客室となっています。
コロナ騒動からの離脱や半導体産業の振興などで景気回復の勢いがあり、円安によるインバウンドブームも後押しして、ホテルや旅館の客室数不足が言われています。
この機会に、別の用途で建てられた建物を宿泊施設に改修する事業を、積極的に推進してはどうでしょうか。
古民家をリフォームして宿泊施設にするケースは、ときどき耳にするのですが1施設当たりの宿泊客数は少ないです。日本では、大型の施設をホテルに改修した事例は少ないと思います。
欧米では、いろいろな施設がホテルにリフォームされて使われています。ヨーロッパに行ったときに元は商店や倉庫だったホテル(ペンション)に泊まったことがあります。
オフィスや工場、宗教施設(修道院とか)や公共施設などを改修したホテルが結構あります。古い銀行がホテルになっているのなどは素敵です。
宿泊施設に改修した個人住宅もありますが、元が古民家改修ではなく、貴族の邸宅みたいなので、とても豪華です。アパートメントをホテルに改修する事例もかなりあるようです。
日本の場合は、建物の耐震性という課題があったり、その他の様々な規制があることも理解しています。しかし、日本のとりわけ地方では、これからも多くの大型な空き施設が、公共でも民間でもたくさんでてきます。
ちょっと周りを見回しても、工場や倉庫、デパート、図書館、学校、幼稚園、福祉会館、銀行、お寺など、宿泊施設に改修できそうな物件は結構見つかります。
実家の近くの尾道市に、県営倉庫を改修した「ONOMICHI U2」という、主にサイクリストをターゲットにした素敵なホテルがあるので紹介しておきます。